歌う詩人 キクチリョウタ

普段自分の年齢を意識することはない。

というのか、そんなに年を取ってる気がしない。

 

20ぐらいの時の自分と感性とかが大きく違っていると思うことはない。

良くも悪くも。

 

でも、キクチリョウタさんの「さよならまたね」という歌の歌詞出会ったとき、

「ああ、もうこんな風には感じられないんだ・・・」と思った。

 

 


さよならまたね キクチリョウタMV (Ryota Kikuchi)

 

上京するって覚悟を決めて、まぁやっぱり遠距離は無理だよね。今はとっても好きだけど、何か約束できるほどじゃない。そんな情景の中で

 

透明な僕らの想いは

行くあてもないまま 彷徨って

おとなしく空にゆられている

夕日にそっと滲んでいく

 

この歌詞ですよ。

原因は何か、現状は何か、対策は何か。そんな事ばかり考えて、仕事や雑事をこなしていくうちに、想いをさまよわせてゆられたままにする、ということはなくなってしまったなぁ。

 

さびしさを そのまま受け入れて ゆられながら生きていく

 

キクチさんのどの歌を聴いていても、どこかさびしい。でもそれを声高に主張したり、抗ったりするのではなくて、水彩画の背景のようににじませていく。

まさに詩人。

 

最初にお話させていただいたとき、まだ上京したてだったのに「将来はZEPPで歌いたいです」とおっしゃっていて、きちんとプロ意識をもって活動している野心家さんでもあると思います。着実にいろいろ積み上げていらっしゃいますが、早くど~んといって欲しいなぁ。

 

実際のライブは、ご本人のキャラもあってゆるりとしていてとても楽しいです。

 

がんばれ、キクチリョウタ!