天才二十面相 清竜人
最初に聴いたのは、限りなく優しい声だった。
タワレコの視聴だったか、出だしを聞いた瞬間もうCDを買うことを決めた。
そのCDの中の曲たちは、傷つきやすく繊細で愛にあふれているように聞こえた。
聴きにいったライブでも、そんな繊細な音楽に共感した、繊細な人たちがたくさんいた。
でもね、そんな印象は天才の1面にしか過ぎない。
凡人が思いもつかないような事を思いつくのが天才だからね。
思いもよらないような変化をみせるのが、清竜人。
私の一番好きなアルバム「WORK」のツアーの時は、佐藤タイジさんと一緒に、あふれ出すメロディーにポンポンとのせていく言葉。熱い熱いライブだった。
そのころのライブには、ちょっと男の子も増えてはいたものの、繊細な女の子ファンが主だったと思う。
そして次に会ったときはアイドルになっていた。
アイドルかい?そして君がセンターかい?
と、みんなが突っ込んだアイドルグループ。
高速で変化していく清竜人。
ファン層ももうカオス状態。
解散後は、無料ライブで客と一緒に歌い、客も演奏し、全員参加型ライブという新しい形を作り出した。
なんていったって天才だからね。
もう次の一歩は凡人には想像もつかないよ。
でもきっと何かを歌い続けてくれるんだろう。
変化できないものはふるい落とし、走り続ける清竜人。
そのまま走っていって欲しい。
美しいメロディーと愛ある歌詞は変わらないだろうからね。