あなたの考えていることは、本当にあなたが考えているのか

自分で考えていることは、誰かの影響があったとしても、自分で考えているのだから、自分のものである。

 

そうずっと思っていた。

 

でもある日、とんでもない災難が、突然私をおそった。

多分将来にとても影響があって、これまで立てていたプランとか全部なくなってしまう。

そんな時私の考えはどうなったか。

 

「そんな事、起きてない」

と思おうとしたのである。

もう1人の冷静な自分が、

「いやいや、現実に起きてるから」

と言っても、

「そんな事ありえないから!」

と認めない方向に動いたのである。

自分の考えでありながら、そうでない。こんなに分裂した考えを自分が持つなんて。

自分の考えってなんだろう。その時そう思った。

 

震災の時もそうだった。

周りでとりあえず西に避難。という人も多く、そんな連絡が入るたびに、どうしようかと迷った。

諸事情で留まる、と決意した途端不思議なことに、何も起こらない、と確信しはじめたのだ。さっきまであんなに迷っていたのに・・・。

友人から電話があり、避難しない、とつげると、

避難しないもの同士の連帯感は、それは心地の良いものだった。

頭では、「逃げるならそれはそれで、その人の状況次第」

と思っているのに。

 

それ以来、自分の考えている事が、本当に自分の考えていることなのか、自信がない。